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GRAND CANYON KAYAK TRIP 11       2012/06/08 [Grand Canyon kayak trip]

 『 洗礼 』

激流と呼べる瀬が160も存在するコロラドリバー。

川の特徴として、スタート地点のリーズフェリーから徐々に流れの激しさは増していき
20日目くらいをピークとして、日に日にそのグレードが険しくなっていきます。

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『 徐々に険しさが増す 』 というのをゲームとして捉えると、ドラクエやスーパーマリオ
みたいな感じに時間をかけて経験値を積み、ラストのボスに挑めるということ。

長い時間を経て、体がコロラドリバーに慣れ、成長して、
そこで最大の瀬を迎えられる。

「 勝負はまだまだ先だぜ! 」
「 今はウォーミングアップの時だぜ! 」

そんな風に思っていた スタートしてからの2日目。
僕等は早々にコロラドリバーの手厚い洗礼を味わうことになりました。


下に続く連続の写真は 村石 太郎 さんから頂きました [カメラ]
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まだまだ周りのスケールに感覚が合っていなく、
大したことがないと思えた瀬。

近づくととんでもなく大きなホールで、
仲間の荷物満載のラフトボートが吸い込まれたと思ったら軽々と宙にハネ上がり、
そのまま横転。

しかも、長い時間ボートはホールに捕まったまま。。


僕は上流で待機していましたが、荷物が一つ、また一つと流されていく中に
小さな人影を発見し、レスキューへ。

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自分も瀬の中でカヤックごと宙にポンポン跳ね上げられ、
コントロールを失いましたが、その時意外と冷静だった自分に自分が驚きました。

小回りがきくカヤックの自分が沈をしたら、レスキューはさらに時間が
掛かってしまう。
急ぎつつも慎重に、パドルで水を掴む所をしっかり見定めていた感じでした。


何とか投げ出されたメンバーへと辿りつき、岸へ。


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そして、逆さまになった荷物満載のラフトボート。


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上の写真の通り、スーパーヘビー級のラフトボートを元に返すのは一苦労。

場所探しや、ロープの確保、何度も失敗を繰り返し、元の状態に戻るまで
約1時間半を費やしました。


失った荷物は、食器やほぼ全ての鍋、巨大ランタン、浄水器、野菜ジュース、等。
個人の荷物や装備品の流出がなかったのは不幸中の幸い。


画像1 160.jpg

でも、ドライバックの中に入れていて大丈夫だと思っていた僕の荷物だけ
すべて浸水によりズブ濡れに・・・。

寝袋、テント、着替え、マット、財布に至るまで、綺麗に全部ビッショビショ・・・。


結果、上の写真の通りお祭りに。

お時間のある方は僕のパンツ、探してみてください。。


この日の夜は濡れたテントで、濡れた寝袋に滑り込み、
パドリングの格好でご就寝。



よくもまー、風邪を引かなかったものです。



オオウチ


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