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GRAND CANYON KAYAK TRIP 13       2012/06/12 [Grand Canyon kayak trip]

 『 グルメマスターの戦線離脱 』

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僕らがコロラド川の生活に体が多少慣れてきて、少し余裕が持てた頃、
オーストラリアから来たBBQマスターの フィル だけが重たい顔を常にしていました。

理由は、体にポツリと痒みを伴う湿疹の様なものができ、
日が経つにつれてそれが全身に広がっていき、痒みが痛みへと悪化し
夜もほとんど寝られない日が続いたそうです。

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エドが初めて衛星電話を使い、フィルの症状をナショナルパーク局へと伝えると、
直ぐにヘリを飛ばすから今いる場所で待っていろとのこと。

エドが悲しい顔で僕らに伝えたのは、
 「 フィルとはここでお別れだ。 
  彼にはヘリの迎えがきたらラスベガスの病院に行ってもらおう。 」

フィルも相当辛かったのでしょう、
その言葉を聞いて、すごく安心した顔をしていました。

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この時、途中で仲間が離脱するということを初めて味わいました。


もう味わいたくないです。。


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後日談ですが、フィルはこの時 グランドキャニオンの空中遊泳をたっぷりと
楽しんだとのことでした。

そして、ラスベガスの病院では全身の皮を一皮剥かされたそうです。。



オオウチ

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