GRAND CANYON KAYAK TRIP 23 2012/07/08 [Grand Canyon kayak trip]
『 End of Line 』
左右の断崖が低くなってきました。
ずっと続いて欲しいと思っていた旅の終着地が近づいてきた証です。
視界が開け、今までにない開放感に満ちた大きな景色が広がっているのですが、
やはりさみしい気持ちでいっぱいにりました。
先頭を行くエドのラフトが地面に着き、足を地に着けた光景からは
目をそらしたくもありました。
自分にとって、夢だった旅が終わります。
毎朝、テントのファスナーを開けて見える景色に
「 グランドキャニオン! 」と、
いちいち感動して、ここにいる幸せを感じてから1日が始まっていました。
今日でそれも最後です。
瀬に恐れることも、断崖からの落石に怯えることもなくなりました。
お風呂にも入れるし、流木を集めなくていいし、明日からはお布団で寝れます。
快適な生活を非とはまったく思わないけれど、
この時代に、谷底で、必然的にシンプルな生活を送ったというのは、
ものすごく幸せなことであり、贅沢であり、刺激的で楽しいものでした。
それを贅沢だと感じるのは
今の時代に対しての、ただの「ないものねだり」 なのかもしれませんが、
この楽しさを、これからも探求していこうと思います。
この楽しさを、これからも探求していこうと思います。
自分にとって、挑戦的要素の強かったこの遠征。
「 リバーカヤック 」 で漕破しましたが、無事にこの旅を謳歌できたのは、
海での経験、「 シーカヤック 」 があってこそでした。
カヤックという乗り物が結んでくれた 経験やフィールド、そして 縁。
いつの時も、楽しみながら、
それらを大切にしていきたいと思います。
オオウチ