GRAND CANYON KAYAK TRIP 23 2012/07/08 [Grand Canyon kayak trip]
この楽しさを、これからも探求していこうと思います。
自分にとって、挑戦的要素の強かったこの遠征。
「 リバーカヤック 」 で漕破しましたが、無事にこの旅を謳歌できたのは、
海での経験、「 シーカヤック 」 があってこそでした。
カヤックという乗り物が結んでくれた 経験やフィールド、そして 縁。
いつの時も、楽しみながら、
それらを大切にしていきたいと思います。
オオウチ
GRAND CANYON KAYAK TRIP 21 2012/07/03 [Grand Canyon kayak trip]
『 サンタが谷にやってきた 』
クリスマスの朝、僕らはこの日のために ずっと食べずに残していた
フルーツ缶でクリスマスのお祝いをしました。
久しぶりに食べた甘くてみずみずしいフルーツは
じゅわーっと胃の中にしみわたり、最高に美味しい。
食べてしまうのがもったいなくて、少しずつ。
キャビアでも食べているような、そんな感じの贅沢でした。
久しぶりのフルーツの味にほんのりセレブ気分でいると、背後に殺気を感じ
振り返ると、汚い短パンにタイツの「サンタ」さん がいました。
完璧に着こなしているエド。
この日の為に、ドライバックの底に、こっそり隠し持っていたそうです。
うちらのお父さんみたいな存在。
パドルに鈴を結びつけ、漕ぐたびにシャンシャンと
かなりシュールです。
とっても暑かったそうです。
エドのお陰で、一生忘れられないクリスマスになりました。
ちなみに、これが 『 クリスマスツリー 』 とのこと。
エド、ありがとー!!
オオウチ
GRAND CANYON KAYAK TRIP 17 2012/06/29 [Grand Canyon kayak trip]
とある支流の流れ込み。
ずっと赤茶けた川の上を進んでいたから、この川の色を不思議に思い、
吸い込まれるようにその奥へと遡りました。
奥には小さくて小回りの利くカヤックでしか入れないと思います。
なので、しばらくこの空間を独り占め。
水のサラサラ音が反響していて、かなり神秘的な感じでした。
しばらくして、みんなと合流してから散策の開始。
現実離れした、ミルキーな流れを眼下に見ながら
崖をたどって行きます。
日が差し込むと、白濁した流れが何とも言えない光を発し始めます。
流れに石灰質が多く含まれているとのことですが
「 なぜ? 」とか、あまり難しいことは考えず、ただこの光景にやられていました。
この日が川から最も岸壁の奥へと潜り込んだ日でした。
そして、素晴らしい景色の連続でした。
歩いていてずっと楽しかったのです。
安い表現ですが、見たこともない景色に圧倒される為に
カヤックをやっているのかもしれません。
そう思わせた場所でした。
オオウチ
GRAND CANYON KAYAK TRIP 16 2012/06/22 [Grand Canyon kayak trip]
25日間風呂なしという僕らには、夢のような噂がありました。
『 パンプキンスプリング 』 という名の温泉があるらしい・・・。
グランドキャニオンの谷底で、温泉に浸かりながらビールを1杯!
想像しただけで、気が狂いそうなくらいの贅沢です。
「 コレ、かぼちゃっぺー 」
かぼちゃ = パンプキン
キラーン
意気揚々と上陸して、調査開始。
結果、
「 なまぬる~い 」
オオウチ
GRAND CANYON KAYAK TRIP 15 2012/06/22 [Grand Canyon kayak trip]
GRAND CANYON KAYAK TRIP 14 2012/06/22 [Grand Canyon kayak trip]
『 亡霊の牧場 という名の秘境 』
コロラドリバーを下っていると、1回だけ大きな人工物である 『 橋 』 に出くわします。
人工物にまったく遭遇しない今までの状況に喜んでいた自分でしたが、
いざ人工物を目にすると、ホッと安心している自分がいました。
「 人工物だー 」
なんて見上げていると、なんと馬のような動物の影が重たい荷物を両脇に抱えて
橋を列になって渡ってきました。
この馬なのかロバなのか分からない動物・・・、
それもそのはず、馬と、ロバの混血の 『 ラバ 』 。
( 現地ではミュールと呼ばれていました。)
車道のないグランドキャニオンでは、このラバがいくつかあるトレイルで
大活躍しているそうです。
そのラバの後を追うように急いで岸に上陸すると、
ここは 『 ファントム ランチ 』 と呼ばれる小屋泊まりもできるキャンプサイト。
全米で、もっとも予約の取りにくいキャンプサイトの一つだそうです。
断崖に囲まれ、ポツンとあるこのサイト。
人と遭遇したのがめちゃくちゃ嬉しかったのですが、
川を下ってきた僕らを、英雄の様に扱ってくれる人もいれば、
野蛮人の様に煙たく見る人もいればと、反応も様々。
『 PHANTOM RANCH WELCOMES YOU 』
この文字は嬉しかったですね。
あとはキンキンに冷えたコーラ。
シュワシュワーと、最高に旨かったです。
中がまた、めちゃくちゃかわいい、というか素敵な空間になっていて
管理している人達の愛情をたっぷり感じる飾り付けが随所に見られました。
写真の真ん中に見える皮の鞄。
これは郵便ポストで、ここに手紙を入れると、さっきの ラバ達が
えっちらおっちら運んでくれます。
川からきた僕らはみんなここで手紙を書きました。
ファントムランチの押し印の付いた 家族に宛てた手紙はしっかりと、
断崖を越え、海を越えて、日本まで届いていました。
その手紙を見ると、健気に荷物を運んでくれているかわいいラバと、
ファントムランチの素晴らしい景色を思い出します。
オオウチ
GRAND CANYON KAYAK TRIP 13 2012/06/12 [Grand Canyon kayak trip]
僕らがコロラド川の生活に体が多少慣れてきて、少し余裕が持てた頃、
オーストラリアから来たBBQマスターの フィル だけが重たい顔を常にしていました。
理由は、体にポツリと痒みを伴う湿疹の様なものができ、
日が経つにつれてそれが全身に広がっていき、痒みが痛みへと悪化し
夜もほとんど寝られない日が続いたそうです。
エドが初めて衛星電話を使い、フィルの症状をナショナルパーク局へと伝えると、
直ぐにヘリを飛ばすから今いる場所で待っていろとのこと。
エドが悲しい顔で僕らに伝えたのは、
「 フィルとはここでお別れだ。
彼にはヘリの迎えがきたらラスベガスの病院に行ってもらおう。 」
フィルも相当辛かったのでしょう、
その言葉を聞いて、すごく安心した顔をしていました。
この時、途中で仲間が離脱するということを初めて味わいました。
もう味わいたくないです。。
後日談ですが、フィルはこの時 グランドキャニオンの空中遊泳をたっぷりと
楽しんだとのことでした。
そして、ラスベガスの病院では全身の皮を一皮剥かされたそうです。。
オオウチ
GRAND CANYON KAYAK TRIP 12 2012/06/12 [Grand Canyon kayak trip]
『 絵みたいな景色 』
スタートしてから数日後、少し早い時間帯で上陸をした日がありました。
疲れが溜まってきたのと、断崖にキレイな四角い穴が数個あるのを発見し、
その穴を散策しに行こうとなったのです。
その四角い穴を目指して、初めてグランドキャニオンの断崖を登ったのですが
その時に見えた景色の素晴らしさが、今でも脳裏に焼きついています。
僕には初めてカヤックに乗った頃から
『 こんな川、こーいう川を下ってみたい。。。 』 という想像上の景色みたいなものが
頭の中にありました。
そして、そんな 「 桃源郷 」 の様な景色が
崖を登っている最中ずっと、眼下に広がっていました。
想像とかなり似ていたけれど、現実が壮大すぎてどこか現実味がなく、
まるで 『 絵 』 を眺めているようでした。
明らかに人が作った規則的な四角の穴。
この穴は、高度な文明を築きつつも、12世紀初頭に忽然と姿を消したといわれている
アナサジ族の住居跡だといいます。
中に入ると、かなり大きな部屋になっていて、
またもや 遥か昔の人達の生活に思いを馳せてしまいます。
かなり長い時間、ここで景色を眺めていました。
オオウチ
GRAND CANYON KAYAK TRIP 11 2012/06/08 [Grand Canyon kayak trip]
『 洗礼 』
激流と呼べる瀬が160も存在するコロラドリバー。
川の特徴として、スタート地点のリーズフェリーから徐々に流れの激しさは増していき
20日目くらいをピークとして、日に日にそのグレードが険しくなっていきます。
『 徐々に険しさが増す 』 というのをゲームとして捉えると、ドラクエやスーパーマリオ
みたいな感じに時間をかけて経験値を積み、ラストのボスに挑めるということ。
長い時間を経て、体がコロラドリバーに慣れ、成長して、
そこで最大の瀬を迎えられる。
「 勝負はまだまだ先だぜ! 」
「 今はウォーミングアップの時だぜ! 」
そんな風に思っていた スタートしてからの2日目。
僕等は早々にコロラドリバーの手厚い洗礼を味わうことになりました。
下に続く連続の写真は 村石 太郎 さんから頂きました
まだまだ周りのスケールに感覚が合っていなく、
大したことがないと思えた瀬。
近づくととんでもなく大きなホールで、
仲間の荷物満載のラフトボートが吸い込まれたと思ったら軽々と宙にハネ上がり、
そのまま横転。
しかも、長い時間ボートはホールに捕まったまま。。
僕は上流で待機していましたが、荷物が一つ、また一つと流されていく中に
小さな人影を発見し、レスキューへ。
自分も瀬の中でカヤックごと宙にポンポン跳ね上げられ、
コントロールを失いましたが、その時意外と冷静だった自分に自分が驚きました。
小回りがきくカヤックの自分が沈をしたら、レスキューはさらに時間が
掛かってしまう。
急ぎつつも慎重に、パドルで水を掴む所をしっかり見定めていた感じでした。
何とか投げ出されたメンバーへと辿りつき、岸へ。
そして、逆さまになった荷物満載のラフトボート。
上の写真の通り、スーパーヘビー級のラフトボートを元に返すのは一苦労。
場所探しや、ロープの確保、何度も失敗を繰り返し、元の状態に戻るまで
約1時間半を費やしました。
失った荷物は、食器やほぼ全ての鍋、巨大ランタン、浄水器、野菜ジュース、等。
個人の荷物や装備品の流出がなかったのは不幸中の幸い。
でも、ドライバックの中に入れていて大丈夫だと思っていた僕の荷物だけ
すべて浸水によりズブ濡れに・・・。
寝袋、テント、着替え、マット、財布に至るまで、綺麗に全部ビッショビショ・・・。
結果、上の写真の通りお祭りに。
お時間のある方は僕のパンツ、探してみてください。。
この日の夜は濡れたテントで、濡れた寝袋に滑り込み、
パドリングの格好でご就寝。
よくもまー、風邪を引かなかったものです。
オオウチ
GRAND CANYON KAYAK TRIP 10 2012/06/05 [Grand Canyon kayak trip]
ラフトボートと共に旅をする大きなポイント。
カヤックの定石 『 軽い &コンパクト』 という言葉とは対照的に
『 重くて ・ 丈夫で ・ ジャンボ! 』 という荷物が楽に積載可能です。
プロパンガスタンクに、BBQ用の鉄板、そしてギャートルズ顔負けの肉の塊。
お陰で氷点下の気温の下、グランドキャニオンの谷底で
毎晩豪勢な BBQ が催されました。
胃がムカムカされるかもしれませんが
ザ・カロリーな谷底でのお食事を、下記よりご覧下さい。
漕ぎまくりの日々だった為、毎日こんな食事をしていても
体重は3kgほど減りました。
そして、鏡で自分の姿を見てうっとり。。
鏡を見ながらホッピー 5杯はイケますね。
人生で1番いい体をしてました。
オオウチ
GRAND CANYON KAYAK TRIP 9 2012/06/02 [Grand Canyon kayak trip]
『 Red Wall Cavern 』
左右の断崖にはシマシマの地層がびっしり見える。
赤い所が「 レッド・ウォール 」 と呼ばれる地層。
このレッドウォール地層は3億4000万年前のもので、
岩の鉄分が酸化したために赤くなっているそう。
グランドキャニオンは世界屈指の化石の宝庫。
この断崖の一番上の地層は2億5000万年前の地層で、
貝やサンゴの化石があるらしい。
なので、2億5000万年前はここが海の底だったということになる…。
人の一生とは別次元の長さを生きている地球の年齢が刻まれた断崖。
一応そのことを頭では理解して、考えて、想像して、
また考えては 遠くの過去を想像してみるけれど、
結局のところ訳が分からなくなります。
そして、ただただ唖然と、ポカーンと口を開けて、
時には「 オォー!」とか言ってその断崖を見上げまくりの毎日が続きました。
やがて、目の前に現れた巨大な空洞。
『 Red Wall Cavern 』 と呼ばれるこの空洞のスケールは写真からだと
どうにも伝わりにくいですが、
東京ドームがすっぽりと収まり、約5万人が収容できるそうです。
奥行きが200m強もあり、奥へは砂地をハァハァと息を切らしながら
やっと辿り着く感じでした。
ちなみに、海外のホワイトウォーターパドリングマガジンでは一番知られている
『 Kayak Session 』 の最新号でも上の写真の様に紹介されていました。
コロラド川の旅の行程での一つのランドマーク的な存在ですね。
近づくと、そのスケールが徐々に伝わってきますが、
この空洞を削り出したコロラド川のパワーが凄まじかったというのも分かりました。
そして、静かで 少しヒンヤリしていて、すごく神秘的な場所でもありました。
すごい所に、漕いできました。
オオウチ
GRAND CANYON KAYAK TRIP 8 2012/05/29 [Grand Canyon kayak trip]
『 アテコミ劇場 in グランドキャニオン 』
コロラド川の迫力が垣間見れる写真を
アウトドアライターとして活躍されている 村石 太郎 さんが撮ってくれていました。
コロラドリバーでは、周りの景色が大きすぎて、
「 大したことない瀬かなー 」 なんて錯覚することが多かったですが
鼻歌混じりでチャラチャラ漕いで、
実際に波を前にしてそれを見上げ、そのあとドッシャンと頭から喰らうと、
その 『 重さ 』 と 『 厚さ 』 にただただ 「 ごーめーんーなーさーいー 」 と。
そんな 『 懺悔モード 』へ、強制的&瞬間的に切り替わる目にはよく遭いました。
【 おまけ 】
ウェーブへ果敢に攻め寄って、「 乗った!」
と思った瞬間、バウが刺さってドカンと終了。
いわゆるパーリングってやつですかね。
その後、下のホールでモミクチャに・・・。
オオウチ
GRAND CANYON KAYAK TRIP 7 2012/05/11 [Grand Canyon kayak trip]
『 Yellow Submarine 』
ラフトボートに鉄板をくくり付け、四角に開いている穴にアイスボックスを固定し、
それから操縦席を作り、最後に大量の荷物を積み込む。
時間にして6時間がかりの大仕事。
巨大戦艦の一丁あがり。
コロラド川に挨拶をして、僕もいよいよ出発。
顔がどうしてもニヤけてしまう。
ずーっとニヤけっぱなし。
かなり気持ちの悪い人間だったのでしょうね。。
『 ヘイ! ハッピーマン!!』
ピートから何度もそう呼ばれてからかわれていました。
ずっと憧れていた景色がゆっくりと過ぎていきます。
ニヤニヤしないということが無理というものです。
黄色いラフトボートにちなんで、
どこからともなく 『 Yellow Submarine 』 の歌が聞こえる。
やっぱりピートたちのラフトからだ。
それがみんなでの合唱になるまでの時間はわずか1分。
楽しい旅の始まり。
オオウチ
GRAND CANYON KAYAK TRIP 6 2012/05/11 [Grand Canyon kayak trip]
『 ココペリ 』
お食事をされてたらすいません。
上は、ココペリ?のイラスト付きの僕らの便器です。
ダウンリバーの出発地点、リーズフェリーで待ち構えていた
レンジャーによる立会い所持品検査。
『便器は何を用意したか?』
『レスキューロープは何本あるか?』
『ライフジャケットは体に合っているか?』
『衛星電話はあるか?』
などなど・・・
エド:「 ビールがのっかているが この弾薬ケースが俺達の便器だ。」
エド:「 便座は中に入ってて、蓋を外して装着可能なんだぜ。」
レンジャー:「このライジャケは誰のだー?」
レンジャー:「 少し破れているが大丈夫か? 」
排泄物は全て持ち帰るのがグランドキャニオンの掟。
アーミーご用達の弾薬ケースは密閉性も良くて頑丈。
これもレンジャーのチェック項目に入っています。
無事に所持品検査をクリア。
これでやっと、
やっと、川に浮かべます。
オオウチ
GRAND CANYON KAYAK TRIP 5 2012/04/30 [Grand Canyon kayak trip]
『 インディアン 嘘つかない 』
フラッグスタッフの街の喧騒を早朝に抜けて、アメリカらしいまっすぐな1本道を
ひたすらグランドキャニオンへ向けて車を走らせます。
最初はその広すぎる景色にいちいち驚いていましたが、
さすがに何時間も同じような景色が続くと猛烈に眠くなってきました。
眠気がピークに達した頃、広大な砂漠地帯にポツンと掘っ立て小屋が密集した所で
ちょっと寄り道。
ここは、この地に住むネイティブアメリカンの伝統的な装飾品の出張販売所的な
場所でした。
何でも、日本の有名なインディアンジュエリー屋さんも足を運んでいるそうです。
ちなみに、日本で買うより全然安いです。
恐らく生まれて初めてネイティブアメリカンと会話をしましたが、
その眼光の鋭さが印象的でした。
オーラがあった、と言うと安っぽい表現ですが、
自然と共存して生きている彼らの雰囲気は独特で、
欲というものが感じられないのですが、幸せに満ちている様な、
大切モノを知っているから動じないというか・・
上手く言えませんが、『 強い! 』 といった感じをひたすら受けました。
高台へと進むと、いよいよ僕らが下るコロラド川が見えます。
「 ここを通過するのは、スタートして1週間くらいかな。
生きていればね。。
カヤックのお前はいないかもな~。 」 と、エド。
笑うしかありません。。
最高に楽しい男、ピート。
アラスカに住み、何ヶ月もダッキーを使って旅をしまくっている彼も
コロラド川の出発地点である 『 リーズフェリー 』 が近づくとテンションの高揚を
抑えられないご様子。
「 これから最高の旅が始まるんだぜー!! 」
「 グランドキャニオンの谷底でキャンプだぜー! 」
ナバホ族の名が付けられた 『 ナバホブリッジ 』 を渡ると、
リーズフェリーはすぐそこです。
橋からコロラド川を見下ろすと、
そのボイルっぷりにまたしても笑うしかありません。。
噂には聞いていた 『 クセのある流れ 』 というのはコレだったのですね。
コロラド川の流れは、今もなお左右の断崖を削り取っていて、
巨大な岸壁がそのまんま川底へと落ちていくこともザラでした。
なので、川底がデコボコになり、ボイルパラダイスとなっているそうです。
「 ロール、あがるかしら・・・? 」
あの流れを見ての、一抹の不安は置いておいて、
やっとリーズフェリーに到着です。
僕らしかいなく、まるで静かな湖畔の様な場所でした。
ビールとビールと、荷物とビールをレンタトラックから降ろして
まずはここまでの無事を祝って乾杯をしました。
ラフトボートの準備をしながらはしゃぎまくるピート。
この顔。
こっちまでつられて楽しくなっちゃいます。
今日から暫くの間、テント生活も始まります。
気持ちが高ぶっていたのと、
あまりにも辺りが静だったので、なかなか寝付けませんでしたが、
満点の星空の下、少し散歩してテントに戻ったらグッスリ。
明日はレンジャーがきて職務質問級のチェックがあるそうです。
オオウチ
GRAND CANYON KAYAK TRIP 3 2012/04/03 [Grand Canyon kayak trip]
『 My sweet Kayak ちゃん 』
アメリカでは割とポピュラーだという引越し等で大活躍の U-HAUL という
レンタトラック。
アメリカのこういう商業用の車って、色使いやラインの入れ方が
本当にセンスいいですよね。
そんなレンタトラックで乗り着けたのは、ラフトボートやオール、
そしてクーラーボックス等をレンタルしてくれる会社。
必要であれば、ライフジャケットやスローロープ、タイダウンに食料まで
ここで揃えることが出来ます。
右のロール状になっているのがラフトボート。
僕らはエドが自分のラフトボートを持ってきていたので、
3つをレンタル。
ラフトボートに荷物を積んだ際に、落ちないようにベルトで固定する為の
単管パイプの枠組みもレンタル。
Hip Hop がガンガン鳴り響くこの倉庫のようなスペースから
見慣れない、そして重たい物体を次々とトラックへ運んでいきます。
そして、一番心配だった僕のカヤックとはここでご対面。
日本からこのカヤックをレンタルしてくれる人をやっと探せたのです。
メールのやり取りでは やたらその人のテンションが高く、
本当にここでピックアップ出来るのかドキドキしていましたが、
しっかりと倉庫の隅っこに ちょこんと置かれていました。
その僕のことを隅っこでじっと待ってた具合がもー、
何ともカワイイ感じだったのですよ。
Dagger GT 7.8
ビッグウェーブが連発するとの情報が入っていましたが、
プレイボートで激流に挑みたくなかったし、かといってクリークボートでは遊べないし。
選んだのは僕の体重にマッチしているダウンリバーボート。
日本でもお気に入りだった1艇を貸してくれる人が見付かって、本当にラッキーでした!
すぐそばで氷のブロックを大量に購入し、さっきレンタルしたクーラーボックスへ。
そして、フラッグスタッフで一番大きなスーパーで
これから旅する25日間分の食料や日用品も調達。
エドが運んでいるのは全てが肉です。
丸一日をかけて準備完了!
見るもの全てが巨大で、自分の中のモノサシが壊れてきました。
明日はいよいよグランドキャニオンに向けての移動日です。
オオウチ