GRAND CANYON KAYAK TRIP 9 2012/06/02 [Grand Canyon kayak trip]
『 Red Wall Cavern 』
左右の断崖にはシマシマの地層がびっしり見える。
赤い所が「 レッド・ウォール 」 と呼ばれる地層。
このレッドウォール地層は3億4000万年前のもので、
岩の鉄分が酸化したために赤くなっているそう。
グランドキャニオンは世界屈指の化石の宝庫。
この断崖の一番上の地層は2億5000万年前の地層で、
貝やサンゴの化石があるらしい。
なので、2億5000万年前はここが海の底だったということになる…。
人の一生とは別次元の長さを生きている地球の年齢が刻まれた断崖。
一応そのことを頭では理解して、考えて、想像して、
また考えては 遠くの過去を想像してみるけれど、
結局のところ訳が分からなくなります。
そして、ただただ唖然と、ポカーンと口を開けて、
時には「 オォー!」とか言ってその断崖を見上げまくりの毎日が続きました。
やがて、目の前に現れた巨大な空洞。
『 Red Wall Cavern 』 と呼ばれるこの空洞のスケールは写真からだと
どうにも伝わりにくいですが、
東京ドームがすっぽりと収まり、約5万人が収容できるそうです。
奥行きが200m強もあり、奥へは砂地をハァハァと息を切らしながら
やっと辿り着く感じでした。
ちなみに、海外のホワイトウォーターパドリングマガジンでは一番知られている
『 Kayak Session 』 の最新号でも上の写真の様に紹介されていました。
コロラド川の旅の行程での一つのランドマーク的な存在ですね。
近づくと、そのスケールが徐々に伝わってきますが、
この空洞を削り出したコロラド川のパワーが凄まじかったというのも分かりました。
そして、静かで 少しヒンヤリしていて、すごく神秘的な場所でもありました。
すごい所に、漕いできました。
オオウチ